不動産屋つれづれ日誌
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さすらいの不動産屋
  • さすらいの不動産屋
  • 東京出身。不動産会社を営む親戚の影響もあり、幼少時代から自然と不動産に興味を持つように。
    日米両国トータル10年以上不動産業に携わり、古い体質が残る不動産業界へ、いち早く新しいスタイルやトレンドを取り入れようと日々奮闘。夫+2匹の柴犬と同居。
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売らせていただきます、買わせていただきます。
私もまだ青いころ、くだらないことでむきになったり、イチイチ相手の言われたことにショックを受けたり、あーでもない、こーでもないって言う方でした。特にこの業界、毎日そんなことばかりです。今や慣れっこになってしまいましたが、正確には未だ拘っているかもしれません。

最初は日本人だからここまで求めてしまうのか、アメリカ人にはうるさいと思われるのでは?と思い悩み、文化の違いで片付けようとしていました。でもやっぱりおかしいことは、おかしい。最近は逆にその主張が出来るようになってきました。

それでも以前に比べ、よっぽどのことではないと言わなくなりましたが、アメリカ人だろうが何人だろうが、人種や習慣に関係なく、やはり皆さん、常識的に考えて、拘るところはこだわる!というのが最近になってわかってきました。

さて、今日、2件の対照的な取引が行われました。

2件とも、インスペクションの結果を私のお客様から売主に知らせ、必要箇所の修繕をお願いするというもので、相手側の返事が今日、2件同時に来ました。

1つのエージェントさんはすごく良い対応で、きちんとどうしてこういうお返事をしたか説明していただき、私も同じ立場ながら納得できることもありました。私たちの意向をほとんど受け入れてくれたのも、その対応からも伺えました。私のお客様がどう判断するかはまた別ですが、少なくとも「前へ一緒に進もう!」と思わせる取引でした。

2件目のエージェントさんは風邪を引かれたのか、非常に機嫌が悪く、残念なことにこちらからの要望にほとんど無視でした。それから、これはめずらしいのですが、自分は出かけられないので、Sellerが直接契約書に自分の要望を好き勝手に書き込み、Agentが確認のみでFaxを送ってきたのがわかりました。

なぜわかったかというと、明らかにエージェントの筆跡が違うのと、その書類の扱い方がきちんといていないというので問いただしたところ、あっさり認めました(笑)。

全てはお見せ出来ませんが、下の写真が書類の一部です。もう、誰だってこんなにたくさん×があったら、一度に気が失せちゃいますよね。
IMG_0806.jpg


ちなみにSellerさんがしてきた間違えは、「やらない」となった項目のところの先頭部分にただ写真の通り、×をつけてきたもの。実はこういう場合、完全に線を引いてさらにイニシャルをしないと有効ではありません。それから、この×は実は私たちの間では、合意するときにイニシャルをする場所でもあり、そこにイニシャルをして、こちらもイニシャルをしてしまえば、逆に相手はその項目を「承諾」したことになり、やらないどころか、絶対にやらなくてはいけなくなります。

まぁ、そんなことで争っても仕方がないのでこちらからそれは直すとして・・なんて思っていたらこんな展開に・・・。

「結局、何一つ私たちがお願いしたことをしていただけないのは、非常に遺憾ですね。」と言ったら、「何だったらこの時点でキャンセルしていただいて構いませんよ。またマーケットに出せばすぐ売れる自信があります。」

これも、よく使う言葉です。でも、一歩間違えればSellerさんが窮地に追い込まれるような書類の出し方、それから全く持ってそう言われた私のお客様側の気持ちを察していないこの一言に、とても残念に思いました。例えば、彼らが色々と了承してきてくれ、まださらに私たちがあれもこれもと言うようであれば、こう言われても仕方ないと思っています。

こんな売り手市場マーケットでも、やはり「物を売らせていただく」「買わせていただく」という基本的な心は大事にしたいものです。

取りあえず、今日から3日間、お返事の期日まで少し距離を置き、ほてった頭を冷やしてじっくり検討します。
【2006/02/13 20:06】 Business
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